東南アジア・タイでのテストケースが製造業のIoT導入を加速する

東南アジア・タイでのテストケースが製造業のIoT導入を加速する

昨今、日本でも製造業のIoT(Internet of Things)導入の動きが活発化している。
要因としては、生産性の向上やコストダウン等、現場の”詳細な見える化”が求められているからだ。
製造現場の生産性や品質の向上、エネルギー利用の効率化を行う上でIoTの活用はもはや必要不可欠なものとなっている。

しかし、製造現場におけるIoT導入時の課題として、具体的な導入事例も少いため二の足を踏んだり、経営層と現場の認識のズレも発生している。

東南アジア・タイにおいては、それらの課題は顕著に現れ、経営層がトップダウンでIoT導入を進めても、現場の日本人(駐在期間はリスクを負いたくない)やタイ人のスタッフ(費用をかけるなら自分たちで頑張るので賃金を上げて欲しい)から理解を得られず、結果的に現状のまま工場をまわしているといったケースが多い。

■タイの製造現場におけるIoT導入時の課題

・日本の本社からIoTの活用指示が出ているが、何から始めてよいか分からない
・多くのIoTソリューションがあるが、着手・活用できるのか分からない
・IoTの導入は現実的なコスト・期間に納めたい
・IoT化の取り組みは、膨大なコストと長い年月のかかる大プロジェクトとなる
・東南アジア・タイだからこそ、IoTは効果を確認しながら段階的に進めたい
・「見える化」だけでなく、現場改善につなげたい
・稼働状況の記録の精度を高めたい
・機械設備が止まっている原因を分析したい
・正確な生産数・進捗率をリアルタイムに把握したい
・エラー・故障などのトラブル対応を早くしたい
・タイの工場外や別拠点からも現場の状況を確認したい
・タイ人のオペレーションを減らしたい
・夜間の生産効率を上げたい
・手書きの記録をなくしたい

上記のように、IoTを使った動きで「何から始めてよいか分からない」といった課題から、「自社であればどのように活用できるのか」といった具体的な課題まで実に様々である。

自社の製造現場の改善に必要なものや不足していることを整理が出来ている場合は、より具体的な課題に繋がるものの、そもそもの課題が見えていない場合は、製造現場にIoTを導入することでメリットも多くあるものの、“コストの割には何が出来るのかがわからない”という風になってしまうのではないだろうか。

現場改善にどう繋がるかがわからない場合、IoTの導入は使えない大規模なシステム導入と同じで、コストばかりがかかり、結果的に現場を混乱させてしまうだけになりかねない。
よく日本のシステムを東南アジア・タイでローカライズせずに持ってくると、現場レベルでは使えないといった声を聞く。

日本では起こり得ない東南アジアならではの課題を解決するIoTのソリューションは日本に逆輸入をすることで企業のボトムアップに繋がるのではないだろうか。

“コストの割には何が出来るのかがわからない”IoTだからこそ、東南アジア・タイは、テストケースを行うことに最適な場所と考え導入が出来るかが今後の展開を左右する。
つまり、東南アジア・タイでIoTを導入することで、日本よりも低いレベルの課題を排除し、日本よりも安価に、また段階的に進めていくことが可能なのである。

東南アジア・タイはIoT導入のテストケースに最適な場所

東南アジアでは毎年人件費が上がっており、製造現場の定量的な人事や人材配置等の見える化は、東南アジアに進出している以上、非常に重要なキーワードになるのではないだろうか。

タイに進出している日系製造業は日本はもちろん、タイだけではなく、ベトナム、ジャカルタ、マレーシアに進出している企業も多い。また、将来的にミャンマーやラオス、バングラディシュといったAEC圏へのに進出を考えた際にも、定量的なデータがあれば、各国の現地セットアップから事業展開もスムーズになる。

日本のみや、タイ現地のみといったIoT導入ではなく、まずは試験的に東南アジアでIoT導入を行い、現場の理解とリテラシーを高めながら、IoT導入によって生まれたビッグデータを各国、各現場に再度落とし込んでいくということが、今後の製造業の発展を考える上で重要になってくる。

製造業のIoT活用はインダストリー4.0で言われるように、最終的には工場間が”つながり”、企業間のバリューチェーンの最適化を行うことである。
インダストリー4.0に向かうシナリオで大枠を捉えがちだが、実際の現場では、機械1台、タイ人スタッフ1人のデータをとるといったボトムアップ型の方がIoT導入に適している。

弊社(ネクストインダストリー社)を含め、IoT導入を行うベンダーは、ただセンサーを売るのではなく、要件定義やIoT導入を行った後のソリューションこそが肝になる。
提案1つで、製造現場の生産性や品質の向上、エネルギー利用効率化はもちろん、現場の定量化や生産プロセスや人材配置の最適化が可能になる。

そのため、エンジニアリングとして保全性、セキュリティはもちろん、運用コストや情報整理、ゴール設定を行える総合的なIoTのソリューション提案を行う必要がある。
インダストリー4.0という言葉に踊らされずに現場を理解し、東南アジア・タイの製造現場に最適な”答え”を出すことで製造業のIoT導入が広まり、導入事例がたまることで製造業の活性化に繋がるサービスを提供できるようになるのである。

【お問い合わせ】
ネクストインダストリー株式会社 “タイ製造業にIoT導入を支援”
日本、東南アジア・タイでのIoTの事業内容にご関心をお持ちの方や業務提携のご相談などお気軽にご連絡ください。

E-mail:info@nextindustry.asia
URL:http://nextindustry.asia/

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